第14回日本臨床腫瘍学会学術集会
July 28, 2016
クリゾチニブ vs アレクチニブ
Miyako Satouchi
Department of Thoracic oncology, Hyogo Cancer Center
学会プログラム

今年も臨床腫瘍学会に来ましたが、とにかくもう免疫チェックポイント阻害薬の発表のオンパレードです。そんな中でも、今回はあえてALK阻害薬に注目しています。クリゾチニブとアレクチニブとの日本で行った直接比較試験において、中外が鮮やかにファイザーをかわしてベスト・イン・クラスの座を射止めそうですね。やっぱり同クラスの薬剤でこれだけはっきりと差が出るのが低分子薬の面白いところだと思いました。抗体医薬だとハザードレシオ0.34とかはちょっとあり得ない感じですかね。中外のメディシナル・ケミストリーの実力が示された、素晴らしい成果だといえると思いました。