新年のご挨拶 (弊社代表長手より)
新年あけましておめでとうございます。
年明けにはJPMがサンフランシスコで開催され、その準備もあってすぐにご挨拶できずに申し訳ありません。今年は3年ぶりに会場開催され、私もサンフランシスコに行ってまいりました。どれほどリモート会議の技術が進化しようとも、対面に及ぶコミュニケーション手段はないということを実感しました。久々に多くの業界の友人と会い、意見交換もでき、非常に有意義な海外出張となりました。肌感覚っていうのは大事ですね。
それでバイオテック市況は相変わらず低迷しているというのも、偽りの無い実感でもありました。背景は色々あるのでしょうが、やはり来るべき不況(もうすでに来ているのかもしれません)に対する自信の欠如というのが決定的なものなのではないかと。私は投資家でもその道の専門家でもないのですが、そんな私でもそういう雰囲気を感じることができました。一方、バイオテックが投資家から資金調達できない局面は、逆にクロスボーダーBDにとっては好機であると言えます。なぜなら、バイオテックが事業を続けるために資金を集める方法が、彼らのプロジェクトの、彼らから見ての海外での権利を海外の製薬企業にライセンスして対価を受け取るというやり方くらいしか無くなってくるからです。つまり、景気が良いときには本来ならそう言った越境ライセンスなどが検討されないような優良な案件でも、ダウンターンの際には例えば日本の製薬企業にとってもアベイラブルになる可能性が出てくるからです。
さて、e-Projectionにとって2023年はまさに勝負の年となります。現在、弊社では日本の医薬品市場を一望でき、また様々な分析にも使えるようなビジネスインテリジェンスツールを開発中で、その最初のバージョンを上半期中にもリリースする予定にしております。また、弊社もメンバーが10人を超え、事業も益々拡大してきており、ツール以外にも、新たな試みを次々を用意いたしております。我々の今年の活動もどうかお楽しみに。皆さんにとっても、本年が良い年でありますように、お祈り申し上げます。
株式会社e-Projection
代表取締役 長手寿明